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漢方ドットコムトップ > トピックス > 日本・中国・台湾の医師による講演会 「漢方がん治療の現状と展望」をテーマに開催
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「健康博覧会2010」リポート

2010年10月10日(日)、「漢方がん治療の現状と展望」及び最新刊書籍『がんを治す新漢方療法』(クリピュア刊)の出版記念講演会が、東京・有楽町の東京国際フォーラムにおいて行われました(主催・LLP漢方研究有識者会)。

講演会に先立ち、LLP漢方研究有識者会の武本和枝代表が主催者側として挨拶をしました。

講演会は、日本、中国、台湾の医師による講演を中心に、中国からは『がんを治す 新漢方療法』の著者で、抗がん漢方薬「天仙液」の生みの親である王振国医師(北京振国中西医結合腫瘍病院院長)、台湾からは頼基銘氏(台湾国立衛生研究院 癌治療研究所所長)、日本からは伊丹仁朗医師(すばるクリニック院長)が講演を行いました。また、北京振国中西医結合腫瘍病院副院長の孫苓献医師が「漢方 医療と天仙液について」の質疑応答に答え、秋の連休の中日、多くの人が訪れ、貴重な情報を共有しました。

ここでは、王振国医師と伊丹仁朗医師の講演を中心にご紹介します。

■漢方療法を中心とした中西医結合医療に期待

私は1988年に初来日し、今回で16回目になりますが、今回の来日は、今まで以上に深い意味があると思っています。

というのも、がんの治療研究に関してより詳しくご説明ができるからであり、私個人もかつてないほど研究の成果が上がっていると感じているからです。この数 年、がん治療に対して、私は臨床に関する膨大な実績を重ねてきました。また、われわれの治療の方向性は、西洋医療の長所と漢方(中国)医療の長所を組み合 わせ、漢方療法を中心とした「中西医結合医療」であり、世界的に注目されています。今後、がんにおいてこの方法には大きな進展があると思っています。

現在、環境汚染、不規則な睡眠や食事といった生活習慣の乱れ、増大するストレスなどによってがんの患者さんはますます増えています。また年齢的に見ても、若い人にもがんになる人が増えています。中国の統計では、毎年220万人の方ががんになっています。

一方、治療面では成果は上がっていません。それは治療方法に問題があるからだと思いま す。また過度の治療になっていることも見逃せません。私が思うには、まず第一にリハビリが軽視されていること。次に総合的な統合医療がおろそかにされてい ることが原因だと思います。したがって生存率が大変低いのです。また再発率が高く、中西医結合医療の治療が使われていません。手術あるいは化学療法だけに 力を入れているようで、腫瘍の成長の速度が速まっているのも残念です。

■抗がん漢方薬「天仙液」によるがん治療の成果

私としては、このような治療の方向を改善しなくてはならないと思います。大切なことはがん細胞を殺傷し、正常な細胞を傷つけないことです。単純に「化学療法」あるいは「放射線療法」でのみ治療した場合、再発率は高いのですが、私が開発に携わった抗がん漢方薬の「天仙液」を使って治療した結果、脱毛や嘔吐といったような副作用もほとんどなく、患者さんのQOL(生活の質)も非常によいことは明らかです。再発率も低いのです。

今回出版した私の著書にも書いてありますが、「天仙液」の材料は、中国の東北地方に聳える長白山で採取します。ここは薬草の宝庫であり、火山が爆発したあとの土壌には多くの微量元素が含まれています。したがってここで採取してつくった薬剤の効果は2倍から3倍にもなるのです。

私どもが使っている薬草(生薬)は20種類以上に及びます。そのうちの8種類が非常に重要なものです。なかには補助的なものもあれば邪(悪性)を取り除く薬草などもあります。それぞれに特徴があり、それゆえ免疫力を向上させると同時に、がんを消滅させることも可能なのです。また化学療法と放射線療法と併用することにより効果をさらに増すことができ、副作用を減らすこともできるのです。

■単一療法より、多角的な治療法が効果的

さらには明らかに、老化防止の作用もあります。あるがんの患者さんは、「天仙液」を飲んでいるうちに顔のシミがなくなり髪の毛が黒々と生えてくるようになりました。

もちろん総合的に延命を考えるならば、心理療法も同時に重要だと思います。それによって80%くらいの患者さんが、がんの克服に自信を持つことができるからです。また私が注目している物理方法には、主に温熱療法がありますが、これによって85%の患者さんの症状が改善されるとされています。加えて音楽療法を使うことにより、患者さんの回復が早まり約95%の患者さんが好転します。ほかには、リハビリ療法や観光ツアー療法も取り入れるとよいと思います。風光明媚なところに行けば、生きる希望もわいてくるでしょう。

病気になった当初、患者さんは余命について心配しますが、状態が良くなれば、80歳以上、いやそれよりも、もっと長く生きることができ、自分自身に自信を持たれるようになります。ですから私は、患者さんにできるだけ観光に行くよう提唱していきたいと思っています。

つまり「緑の療法」と称し、漢方(中国)医学や漢方薬を主とし、必要な場合は、化学療法、放射線療法を使用していく方法を提唱しているのです。単一の療法よりも治療の効果が明らかになると思います。そしてこのような、がんの治療を世界的に広めたいと思います。

このように、中西医結合医療によるがん医療は新たなる進展に向かっています。

 
東京国際フォーラムで行われた会場には多数の来場者が詰めかけた
 
主催者側として挨拶をする武本代表
   
講演中の王振国医師
王振国先生プロフィール
北京振国中西医結合腫瘍病院院長

1954年、中国吉林省通化市生まれ。1975年、吉林省通化衛生学校卒業。1983年、複合漢方薬「天仙丸」を研究開発し、1988年、中国政府より医薬品の「がん治療薬剤」(抗がん漢方薬)として認可を受ける。その後、より作用の高い抗がん漢方薬「天仙液」を香港の製薬会社と研究開発して、世界的に注目を集める。世界個人研究最高発明賞、ベルギー王国栄誉勲章、アメリカ抗癌薬大賞などを受賞して各国で高い評価を受け、世界各地での講演や研究論文も多数発表。現在、吉林省通化長白山薬物研究所所長、北京振国中西医結合腫瘍病院院長、中国抗癌基金協会協調部副主任、国際癌病康復協会会長などとして世界中で活躍中。

 
■書籍紹介
『がんを治す新漢方療法』

世界的な「抗がん漢方」を開いた王振国医師が、貧しい農村の少年から医師となり、天仙液を開発する苦節、挫折、絶望から成功までの紆余曲折と、それが世界各地で注目され膨大な臨床試験が行われ認められまでの経緯がリアルに、そして淡々と描かれている。現代のがん治療の問題点も浮き彫りにされている。がん治療をあきらめないでと説く王医師のメッセージは、患者にも医師にも新たな感動が伝わってくる。

⇒書籍に関して詳しくはこちら

がん治療に西洋医療だけではなく、免疫療法や漢方療法、代替療法などを取り入れた治療で注目されている「すばるクリニック」(岡山県倉敷市)の伊丹仁朗院長は、納得できるがん治療を受けられず、病院を転々とする「がん難民」の人たちの相談も受けています。すばるクリニックには、こうしたがん患者さんたちが年間、300人以上は訪れるといいます。

伊丹院長は、2010年5月4日にテレビ朝日で放映された番組『医療最前線 がんに負けない!』で、こうした「がん難民」の相談を受ける姿が紹介されました。この番組は、「最適ながん治療は必ずあるはず」ということをテーマとして、身体への負担が少ない手術法、がん治療法、がん再発予防など、各分野で活躍されている病院、医師が紹介されています。

2009年10月からは、がんの患者さんたちに「天仙液」による治験(臨床試験)を行っています。現在まで5名のがん患者の方々に治験を行っています。今回の講演の中では、2009年10月2日から2010年5月10日に治験が終了した方の「天仙液による臨床試験の経過報告」についてのお話しもされました。

■がん治療への5つのアプローチ

がん治療には5つの側面からアプローチしていくことが必要です。

  1. 物理的な側面
    手術、放射線療法、薬物療法などがあり、ハーセプチン、アバスチン、イレッサなどの抗がん剤
  2. 人道的な側面
    生き抜く、希望を抱くがん治療
  3. 心理的側面
    気持ちをほがらかに、笑いを取り入れる
  4. 先進的な側面
    ノバリス、量子線療法、樹状細胞療法、ペプチドワクチンを使用した療法
  5. 免疫的側面
    NK細胞活性測定、免疫力の強化など

以上の方法を組み合わせてがん治療を行うことが好ましいといえますが、実際は、今の標準的な治療では、治療効果に限界があります。今の治療では、がん細胞を殺傷するために、基幹細胞を弱くする治療、つまり「化学療法」をメインにしています。しかし実のところ、化学療法に加え、放射線療法も手術も患者さんの免疫力を大きく損なうのです。そのため、大切なことは、正常細胞を弱くせずにがん治療をする方法であり、免疫力を高めることです。本来ならば、標準治療のなかでも使えるはずの免疫力を上げる薬が4種類あります。これには「胃がん、大腸がん、化学療法中」というような一定の条件がついております。

しかし実際のところ使用できるのに、使ってくれない病院があるのです。たとえばPSK(製品名:クレッシュ)という薬があります。これは胃がんや大腸がんのときに使えるにもかかわらず、ある地方のがんセンターで大腸がんの治療を受けた73歳の男性に適応されませんでした。彼は大腸がんの手術をし、6ヵ月間、保険で使えるはずのPSKという薬をまったく処方されませんでした。がんは広がり、手術も出来なくなりました。ここで化学療法を再開しますが、このときもPSKという免疫物質を使っていません。

■抗がん漢方薬「天仙液」による臨床試験報告

私が臨床試験を行った49歳男性の症例をご紹介します。2003年3月直腸がんの手術、抗がん剤療法開始。2006年1月再発。再手術で人工肛門。抗がん剤を使いました(PSKは使っていません)。その後2007年6月にリンパ節に転移。抗がん剤を投与。しかし副作用で続きません。

2009年8月から経口抗がん剤(TS-1)使用。加え2009年11月から今年の5月まで7ヵ月間「天仙液」を使用。結果、2010年7月にはリンパ節転移が2cmまで縮小。手術や放射線治療が出来る段階になりました。ご本人の希望でペプチドワクチンの治療を開始。全身状態良好。健康状態もよく、仕事に復帰。化学療法に伴う経口抗がん剤の副作用はまったく見られません。「天仙液」のよい効果があったと考えられます。

また、免疫力を上げるために、「温熱療法」があります。がんは熱に弱いので勢いが弱くなり、しかも免疫力が強くなります。ですから温熱療法を併用すると、抗がん剤の使用量が7割から5割くらい少なくなります。つまり抗がん剤はなるべく減らし「温熱療法」と併用するとよいわけです。しかも目と脳以外のがんはすべて保険適用になっているにもかかわらず、今現在、温熱療法はどれくらい使われているのでしょうか。

現在、375ある地域がん診療連携拠点病院のなかで、温熱療法をしている病院は、たった14病院です。なんと3.7%しか温熱療法をしていないのです。

このようなことを考えても、日本のがん医療ははるかに遅れているのではないでしょうか。

 
講演中の伊丹仁朗医師(すばるクリニック院長)
■伊丹仁朗先生プロフィール
すばるクリニック院長

岡山大学医学部卒業後、脳波、大脳生理学の研鑽を積む。その後、内科臨床に転じ、がんの研究に取り組む。がんの心理医学治療法として、生きがい療法を開発。1987年に7人のがん闘病者とモンブランに登山。1995年、「心の働きと免疫能」の研究に対し、米国医学博士号を授与される。ルイ・パストゥール医学研究センター客員研究員。柴田病院難治疾患研究部医師を経て現在、すばるクリニックの院長。2009年5月より「天仙液」による治験(臨床試験)を行う。『がん医療のスキマ30の可能性』などの著書がある。

王振国医師の来日に合わせて、LLP漢方研究有識者会の主催による講演会が東京国際フォーラムで10月10日に開かれました。王振国医師の講演のほか、台湾国立衛生研究員癌治療研究所の頼基銘所長、北京振国中西医結合腫瘍病院の孫苓献副院長の中国・台湾の医師が講演し、会場を埋めた200人近い来場者が熱心に聞き入っていました。

■主催:LLP漢方研究有識者会
■電話:03-6661-6721

 
■頼基銘先生
  プロフィール

台湾国立衛生研究院癌治療研究所所長

1952年、台湾台中県生まれ。1978年、台湾大学医学院卒業。長庚医院放射線腫瘍科医長、アメリカ国家衛生研究員がん研究所研究員、台湾国家衛生研究員癌病研究組副研究員、癌病臨床共同研究組織主任、台湾大学医学院癌病病棟医長、台湾癌病基金会CEOを経て、2004年から台湾国家衛生研究院所長に就任。

 
■孫苓献先生
  プロフィール

北京振国中西医結合腫瘍病院副院長

アメリカ自然医学会(ANMA)自然医学医師、台北萬華医院統合医療センター顧問医師、香港国際統合医療協会顧問医師、中華国際抗癌康復協会世界総会顧問医師、王振国医師の指導のもとに「天仙液」共同開発者としても活躍中。

講演後、別室にて記者会見が行われ、千葉日報、埼玉新聞、スポーツニッポン、産経新聞などの記者から質問がありました(順不同)

――漢方でがんを治そうと思った動機について。
「私は中国の長白山で生まれた。非常に貧しい家庭の生まれで、小さいときから薬草を摘んで売って、生活費を捻出していた。16歳のときに母が思い病気にかかったが、治療の費用がなかったため薬草を使って治療をしたら病気がよくなった。そこで18歳から医学の勉強を始めた。医者になって最初に診たのががんの患者さんだった。1972年のころ、がんを治す薬はなく、1週間で亡くなった。以後、がんを治すことに専念している」

――新刊の書籍に「推薦の言葉」を寄せられている帯津良一先生との交流について。
「帯津先生にお目にかかったのは1988年。当時の私は中国でも無名な存在でしたが、長白山に興味を持たれた帯津先生を紹介していただいた。先生は、私の書いた論文を持ち帰り『東洋医学』という雑誌で発表してくださった。私にとっては、海外で初めて発表された論文となりました。帯津先生とは20歳以上も年齢が違うが、私の人生にとって得がたい師であり、感謝しています」

――王先生の医療活動について。
「1年365日、研究の日々を送っています。試験的な研究が3分の1で、3分の2が臨床の研究。1日で平均、16時間は仕事をしています。食事は10分以内。毎日の睡眠は6時間。診察をする患者さんの数は1日あたり80人から100人。私は笑いが大好きな人間ですが、多くの患者さんを診て笑えなくなりました。人類ががんに打ち克てたら、私は本当に笑えるようになると思います」

 

産経新聞、千葉日報、埼玉新聞、スポーツニッポン(順不同)などの記者に質問を受ける王振国医師

記者会見後、王先生と武本代表がお互いの著書について語り合いました。王先生は著書『がんを治す新漢方療法』について、出版にあたり、日本における体験者の人たちに関して協力してもらったことに感謝の意を表しました。

武本代表は、2010年4月に行われた王先生が会長を務める国際癌病康復協会(本部・香港)と王先生の北京振国中西医結合腫瘍病院主催による『「国際100名抗癌愛心大使」任命大会』に招かれ、北京でお会いしました。また、2009年12月に発行した武本代表の著書『余命1ヵ月』では、王先生から抗がん漢方薬について指導を受け、著書の中にも書かれています。そのお礼の意味もあり、お互いの著書を手に持ち、語り合いました。

 
お互いの著書を持って語り合う王先生と武本代表
⇒『余命1ヵ月』詳しくはこちら
 
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